メラトニンとガンに関する研究　-melatonin3

2013年6月19日水曜日

メラトニンとガンに関する研究　-melatonin3

メラトニンのガンに対する研究は2000頃から始まっています。

大腸ガン、卵巣ガン、前立腺がん等の研究があります。特に注目されているのは乳がんと前立腺ガンです。

乳がんはエストロゲンで腫瘍が成長し、前立腺ガンはテストステロンでガンが刺激されるとされています。

アミノ酸の一種のトリプトファンはメラトニンとセロトニンの前駆物質です

アリゾナ大学のデービット・ブラスク教授によると乳がん患者と前立腺ガン患者はメラトニン濃度が低いことがわかっています。

メラトニンの投与で一定の研究成果は上がっていますが、まだメカニズムは解明されていません。

また、長年に渡り夜間シフトで働いている女性（したがってがメラトニンのレベルが低いと予想される）は乳癌および大腸ガンのリスクがわずかに高いとの研究も確認されています。

しかしながら、それは必ずしもメラトニンサプリメントが、癌のリスクを下げることができることを意味するものではないとされています。

2013年6月4日付けの岡山大学のプレスリリースによると、脳下垂体の腫瘍の病気であるクッシング病の原因となるホルモンの抑制に有効であることが発表されました。

クッシング病は、副腎皮質刺激ホルモン（ACTH）の分泌が原因であることがわかっていましたが有効な治療方法がないのが実情でした。

このようにメラトニンの成果は、今後もきっと様々な分野で上がってくると思われます。