ウコンのサプリメントには黒コショウが必要

私は最近、ウコンのサプリメント（ターメリック）は黒コショウと組み合わされた場合にのみ有効であることを読みました。これは本当ですか？

回答：
本当です。
ターメリックは通常は体内に十分に吸収されないことは事実です。吸収は黒コショウの抽出物で強化する必要があります。

但しバイオペリン（黒コショウ抽出エキス）は他の成分の吸収も強化するので1日15mg以上とらないように製品ボトルに記載されています。

黒コショウエキスよりも生物学的活性度が高い成分があり、それが使用される場合もあります。

黄色の粉末がターメリックです

■ターメリックやクルクミンを摂取する場合の注意事項

*種ウコンから抽出されたターメリックはターメリックやクルクミンに拘わらず1日に8グラムまでの摂取は安全とされています。

しかし長期的な安全性試験が行われてるわけではありません。

副作用としては、吐き気、下痢、アレルギー性皮膚反応が報告されています。

*ウコンは胆嚢を刺激するので胆石や胆嚢疾患を持つ人は避けるべきです。

ウコンは肝臓に良いとされていますが、動物研究では大用量を長期間にわたって与えられたときに肝臓への毒性の可能性を示唆しています。

*ウコンは、抗血小板活性を有するので抗凝固薬を使用している場合は避けるべきです。(Shah Biochem Pharmacol 1999)

*マウスでの研究では、クルクミンは、鉄キレート剤として作用することにより、体内の鉄濃度を低下させ得ることを示唆しています。

このためターメリックとクルクミンは貧血や、鉄貯蔵量の低い人は適切な使用が必要です。 (Jiao, Blood 2009).

*クルクミンは、MAO阻害剤として作用する可能性があります。動物実験ですが、高用量を静脈内投与されたレポートがあります。(Kulkarni, Pyschopharmacology 2008)

*クルクミンは吸収率が悪いので、サプリメントとして飲んでも人間には過剰摂取の可能性は低いと考えれています。人間についてMAO阻害に関するクルクミンの作用に関する研究はありません。

*ウコンの安全性は子供や妊娠中または授乳中の女性については評価されていません。

したがって、子供や妊娠の可能性を持っている女性には推奨されていません。

■ウコンとターメリックとクルクミンの違い

ウコンは日本語でターメリックは英語です。世界中では数十種類あるのでインドのスパイスのターメリックと日本のウコンは必ずしも同じではありません。

クルクミンは、ターメリックの活性成分でありターメリックから抽出した化合物です。

ウコンが健康に良いとされている原因物質です。従ってサプリメントとしては活性成分のクルクミンのみをアメリカでは販売する場合が多いようです。

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