変形性膝関節症や関節リューマチに効果的なサプリメント
関節の軟骨の損傷や「磨耗」によって引き起こされる炎症である変形性膝関節症の症状を緩和したり、痛みを和らげるサプリメントはいくつかあります。
また自己免疫疾患が原因で関節の痛み、硬直および炎症を引き起こす関節リウマチにも有用なサプリメント成分はあります。
■変形性膝関節症の場合:
SAMe(SアデノシルL-メチオニン)は変形性膝関節症と関連した関節痛、硬直、及び炎症の治療として有効であることが示されています。
生姜(ジンジャー)は穏やかに変形性関節症の痛みや障害を減少させることができます。
いくつかの小さな研究では、コラーゲン加水分解物は、変形性関節症に関連する痛みを軽減することが示唆されました。
UC-IIというブランド名の非変性II型コラーゲンは膝の硬直と痛みを改善することが見出されています。
ボスウェリアは、変形性膝関節症を持つ人々の大幅な痛みの軽減や身体機能の改善と関連付けられています。
Wobenzymeと言うブランドの酵素サプリメントは、ブロメライン、トリプシンおよび他の成分からなり変形性膝関節症の痛みを軽減することが1回ですが臨床試験で見られました。
ビタミンDサプリメントは、ビタミンDが欠乏していない人の変形性膝関節症のメリットはありませんが、一年以上ビタミンDが不足している人々には有用であるとの研究がありますl。
タルトチェリージュースは、変形性膝関節症を有する人々において、炎症のマーカーを低減することがわかっています。。
ヒアルロン酸は限られたエビデンスですが、有用かも知れません。
ブランド名がオメガXLと言われる緑イガイから抽出したEPA + DHAを含む30種類以上の脂肪酸を含むサプリメントも有効であると思われます。
ホワイトウィロー(white willow)はユーラシアと北アフリカに生育する大きなヤナギの高木ですが、これも有用である可能性があります。
グルコサミンとコンドロイチンは、関節の健康のために人気のサプリメントです。昔に行われた臨床結果では有効であるとの見解でしたが、最近の、大きな臨床研究では変形性膝関節症にはほとんど、あるいは全くメリットがなかった傾向がありました。
MSM(メチルスルホニルメタン)は通常、関節の健康のために良いとされる成分にミックスされる場合が多いようです。
■関節リウマチの場合:
魚油から抽出されたオメガ3脂肪酸であるEPA + DHAは、関節リウマチの発症する危険性を軽減、あるいは症状の緩和の可能性はありますが、疾患の進行を遅らせることはできないようです。
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ブランド名がバイタル3と言う非変性II型コラーゲン液体は、標準的な治療と併用した場合に、関節リュウーマチの症状を緩和するかも知れません。
ビタミンEは限られた証拠ですがリュウマチによって引き起こされる不快感を軽減することができる事があります。
ビタミンDレベルの低い女性は、リュウーマチ発症の確率が高くなっています。しかしリューマチ発症後にビタミンDを補充してもあまり役に立たないようです。
セレンの体内レベルの低い女性は、リュウーマチ発症の確率が高くなっています。
しかしリューマチ発症後にセレンを補充してもあまり役に立たないようです。
■骨関節炎および関節リウマチが両方ある場合:
骨関節炎および関節リウマチの両方のタイプのために役立つかもしれないサプリメントはクルクミン、キャッツクローとローズヒップ(ビタミンCやバイオフラボノイドの素材)が含まれます。
オリーブオイルは、抗炎症効果を有することが注目されていますが、イブプロフェンと同様な軽減効果を享受するには大量に摂取する必要があるので実際は困難です。
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