テロメアとは染色体の末端にある染色体を保護するDNAたんぱく質複合体です。 テロメアは細胞が分裂するたびに短くなってゆき、限界まで来ると細胞分裂ができなくなるので死に至ります。
The Lancet Oncology 2013年9月16日付けオンライン版からの引用です。
食生活の改善、運動、ストレスマネジメントや社会的支援がテロメアを長くすることの関係していることが明らかになりました。
2008年に3ヶ月以上にわたり、積極的なライフスタイルへ変更し、テロメラーゼの増加(細胞のテロメアの維持に関与する酵素)を調査しました。
カリフォルニア州サンフランシスコ( UCSF )のディーンオーニッシュ博士を主幹とした研究結果です。
彼らは長期間にわたってテロメラーゼとテロメアの生活習慣改善による効果を分析しました。
テロメア |
この研究に協力した人は前立腺癌患者の可能性が低い35人が含まれてました。。
十人は、ライフスタイル改善者で残りの25人はコントロール下に置いた人です。
ライフスタイル・プログラムは全体食、植物由来のタンパク質、果物、野菜、穀物、低カロリー脂肪と精製された炭水化物から成ります。
また適度な有酸素運動、ヨガ、瞑想、リラクゼーションから成るストレス管理、および毎週のサポートグループセッションを行いました。
調査開始時と5年後の被験者から採取した血液サンプルから末梢血単核細胞のテロメア長とテロメラーゼレベルについて分析しました。
前立腺特異抗原(PSA 、前立腺癌の進行のマーカー)のレベルが、両群でわずかに増加しましたが群間の差は有意ではありませんでした。
ライフスタイル・プログラム参加者は、研究の終了時に平均してテレメア長が10%長かった一方、非参加者は平均3%の短縮kがありました。
ライフスタイル変更を忠実に実行したことは、テロメアの長さを増加させることに関連していました。
テレメラーゼの活性度については、差異は確認できなかったが、サンプルが小さすぎるので今後の課題です。
研究ではより長いテロメアが、病気にかかりにくくなったり、長寿命と関連する可能性を示しています。
また、テロメアが短くなると、慢性疾患のリスクを増大させる可能性があります。
今後の大規模な研究が待たれます。
【結論】
添加物の少ない穀物や野菜中心のバランス良い食事と適度な有酸素運動及び瞑想は健康的に長生きする秘訣のようです。