ストレスにより枯渇するビタミン

ストレスは、人間の幸福への脅威です。急な外傷、感染症、炎症、火傷、手術などの急性疾患や糖尿病、心臓疾患などの慢性疾患、さらに喫煙や運動までもががストレスの引き金になります。

人間は酵素や、抗酸化ビタミンやミネラルなどの栄養素を含む精巧なシステムを用いて、ストレスを処理してます

■抗酸化ビタミンとはなにか？

たった二つのビタミンがストレスに対する有効な抗酸化成分であると報告されています。

それは、ビタミンCとビタミンEです。

抗酸化物質とはフリーラジカルの副作用を低下させる物質です。

フリーラジカルや酸化促進物質は、身体能力を弱体化させることができる非常に不安定で反応性の高い分子です。

■ビタミンの枯渇

健康な人では、フリーラジカルの産生は、身体の自然な防御システムと食事から得られる抗酸化物質により最小化されます。

フリーラジカル自体は細胞代謝の自然な副産物です。

しかし、ストレスのかかった下では酸化促進物質のレベルは、対抗する抗酸化物質の濃度を超えます。

健康のバランスを維持するために、ビタミンCおよびビタミンEは、フリーラジカルを中和するために体内の貯蔵場所から移動します。

ビタミンCは、体組織および血漿中のフリーラジカルと戦います。

ビタミンEはLDLおよびHDLコレステロール、脂肪細胞などの脂肪に富んだ分子を酸化から防ぎます。

■ビタミンCと感染症

2005年の"British Journal of Surgery"によると急性感染症は血液中のビタミンC濃度を低下させるとのことです。

急性膵炎のような重い感染症とビタミンCの濃度の関係を判断するために、著者は30人の健康なボランティアと急性膵炎の29人の患者とその他の腹部の病気を持った27人の患者を集めて比較しました。

結果は、急性膵炎の患者は、他の腹部の病気を有する患者と比較して、最低値のビタミンCレベルでした。

健康な人は正常なビタミンCの値を有していました。

著者らは、腹部のストレスがビタミンCレベルを低下させると結論付けました。

生オレンジジュースはビタミンCの良い補給源です

■ビタミンCと喫煙

Schetman氏と共同研究者は11,592人の被験者についてビタミンCと喫煙の影響を調査しました。

その結果、毎日、20本以上吸っている人は、毎日19本以下か、吸わない人に比べて最も低いビタミンCレベルを有していたことがわかりました。

1989年の "American Journal of Public Health."の研究です。