魚油は片頭痛の頻度を減らすのに役立つかもしれません。しかし証拠は混在しています。
小規模で随分以前に行われたフランスの研究では有効可能性が示されました。
183人の偏頭痛患者を対象とした試験です。
約16週間、半分の患者には毎日6グラムの魚油を摂取してもらい、残りの半分にはプラセボを投与しました。
この間、魚油およびプラセボ群では片頭痛発作がそれぞれ55%および45%減少しました。
不思議なことにプラセボ群には非常に有効な効果を示し、本当の魚油群ではマイルドな効果が現れました。
しかし、重要な点は治療の最後の4週間のみ明確な効果があり、その間2つのグループ間に偏頭痛の回数に統計的に有意な差はなかったと言う点です。
(Pradalier、Cephalalgia 2001)。
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最近ブラジルで行われた研究では、DHAとEPAが偏頭痛に有効ではないかとの研究があります。
ブラジルの片頭痛患者60人を対象としたプラセボ対照試験では、食事の前に1日2回、400 mgのEPAと350 mgのDHAを含む魚油を飲んでもらったところ統計的に有意な効果がありました。
倫理的理由から、魚油およびプラセボ群には、アミトリプチリン(片頭痛に有用な抗うつ薬)を1日に10mgを飲んでもらいました。
8週間の治療期間中、魚油グループの66.7%が頭痛回数の80%の減少を見ました。
一方プラセボを与えられた患者は33.3%のみが同じレベルの回数の減少を経験しました。
これは、統計学的に有意な差異です。
(Soares、Nutr Neurosci、2017 )。
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