PQQ(ピロロキノリンキノン)は、脳の老化対策としても有効なようです。
PQQは、全中枢神経系の機能を最適化することが明らかになっています。
PQQは、記憶テストにおいてパフォーマンスを改善することから、慢性的な酸化ストレスによる認知障害を逆転することもわかっています。
DJ-1といわれるパーキンソン病の発症に関与する遺伝子を保護することもわかりました。
活性窒素種（RNS ）は、活性酸素種のように、損傷されたニューロンに深刻なストレスをかけます。
活性窒素種や活性酸素種は、自然発生的に、発作や脊髄損傷をもたらします。
そして長期的な神経損傷の原因となります。
PQQは直接、実験的に誘発された発作ではRNSを抑制しました。
またPQQは、RNSの主要な素因であり脊髄損傷を誘発する一酸化窒素合成酵素の遺伝子発現をブロックすることもできます。
PQQは、脳細胞を保護し、発作で停止中の血流や栄養素の再開による炎症や酸化ダメージが原因の虚血再灌流障害から守ります。
動物実験では脳卒中の誘導の前に与えると、、PQQは有意的に脳領域損傷サイズが小さかったのです。
この発見は人間がもし心停止、脳卒中、外傷等で脳血流が一時的に停止した場合、PQQが体内に十分あれば、永久的に損傷する脳領域を縮小させる効果があるのではないかを意味しています。
PQQはまた、脳の神経伝達物質系にも効果的に作用します。
特に、 PQQは、重要なNMDA受容体を修復することによってニューロンを保護します。
NMDAは、多くの神経変性疾患や発作と関連している神経細胞の長期的な過剰刺激反応である「興奮毒性」の強力な調停役です。
PQQは、水銀を含む他の毒素によってもたらされた神経毒性から保護します。
PQQを体内に補給するとアルツハイマー病やパーキンソン病など緩和に役立つのではないかとの研究も行われています。
これらの病気は脳細胞死によってもたらされる酸化現象による異常タンパク質の蓄積によって引き起こされるからです。
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