11年間にわたるフォローアップの結果、腎臓病患者の死亡のリスクが、活性型ビタミンD療法により低下したとのメタアナリシスです。
2013年9月25日のthe journal BMC Nephrologyの記事です。
活性型ビタミンDを摂取することにより、慢性腎臓病患者の死亡のリスクが低くなる関連を発見したメタアナリシスの結果です。
中国の天津医科大学の研究者は、透析を受けている489254人の末期腎疾患患者の中から17人の研究を、透析を受けていない2,603人の慢性腎臓病患者から３人のケースを選択しました。
被験者はアルファカルシドール、ドキセルカルシフェロール、カルシトリオール、マキサカルシトール、 ファレカルシトリオールまたはパリカルシトールが含まれていた活性型ビタミンD誘導体を摂取しました。 12から140ヶ月に至るまでのフォローアップ期間がありました。
透析を受けていたグループでは、活性型ビタミンDを摂取したグループは摂取しなかったグループと比較して、26%死亡率が低かったのです。プール解析でも20%低かったとの結果が出ました。
一方、透析を受けていない慢性腎臓病患者では活性型ビタミンDを摂取したグループは摂取しなかったグループに比べて、41％低いとの結果がでました。
同様に心血管による死亡率を調べたときに、活性型ビタミンD使用グループは、フォローアップ期間中の死亡リスは41％低かったのです。
ビタミンDはレニン - アンギオテンシンシステムを調節し、インスリン分泌と感受性を向上させます。
さらに血管平滑筋細胞の増殖を阻害し、正常な内皮細胞機能を保護し、炎症プロセスを調節します。
また抗凝固活性を阻害し、心筋細胞肥大および増殖を阻害します。
以上のように鄭氏と共同研究者は述べています。
これらの結果から、ビタミンDは、複数の経路を介して死亡率を減少させる可能性を示唆しています。
腎臓機能の低下は、血液検査のクレアチニンの値を見れば判断できます。
 |
| ビタミンDのサプリメント |
 |
| ラクトバチルスGGは世界中で最も研究論文の多い乳酸菌です |