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2013年3月21日木曜日

クルクミンの長寿効果


クルクミンとは、ウコンの中に含まれている活性成分です。

ウコンは日本では春ウコンが良いとか、秋ウコンが良いとか様々な意見がありますが、アメリカでは現在クルクミンのみが評価、研究の対象です。
 



また、ウコンは肝臓に良いとされていますが、成分の一部に肝臓に悪い内容物が含まれている場合があります。

さらに、生産地は沖縄のみならず、中国から輸入された原料もありますので残留農薬の心配もあります。

アメリカでは、多くのサプリメントメーカーはウコンから有用成分のクルクミンのみを抽出してカプセリングしています。また残留農薬の検査も信頼の置けるメーカーはすべて行っており、ロット番号毎に出荷製品を管理しています。

今回は、肝臓を守ると日本では言われているウコンの活性成分であるクルクミンの長寿効果に関するレポートをお届けします。


クルクミンはスパイスのターメリックの中にある化合物ですが、いくつかの生物の寿命を延ばす利点があることを説明しています。

タフツ大学の「ジャンメイヤー米国農務省人間栄養研究センター」のリーロンシェン氏と共同研究者の医薬品や栄養素が加齢に伴う疾病遅らせることについての研究のひとつです。



クルクミンのサプリメント

特定の食品は、哺乳類の細胞や体全体の加齢プロセスを修正することにより、抗酸化作用、ミトコンドリアの安定、金属キレート活動、生きた細胞のアポトーシスの阻害、また癌細胞のアポトーシスの誘導を促すことができることが可能です。

特定の食品やハーブは健康を改善し、加齢に関連した慢性疾患を防ぐために偉大な役割を果たしています。

著者は特にクルクミンまたはクルクミン代謝物であるテトラヒドロカンナビノール(THC)の寿命における効果の実験的研究を行っています。

Cエレガンスという線虫を使った研究では、クルクミンの低濃度液内で培養すると39%が平均寿命を上回り、21.4パーセントは最大寿命に到達しました。

最大寿命とは、理論上その生物が生きられる日数です。

人間の最大寿命は、現在122年として認知されています。






研究者はまた、活性酸素種の減少を記録し、リポフスチンレベルの減少も観察されました。

(リポフスチンとは加齢に伴う細胞の損傷を示す指標です。)

またクルクミンを含んだ液で培養した線虫は非培養の実験群と比較して非常に大きな熱ストレス抵抗性を示しました。


ミバエを使用した実験では、平均で64日の寿命がクルクミンを与えたミバエ群は80日まで伸びました。

しかし、雄と雌を比較した場合は、結果が異なる場合がありました。




クルクミン代謝物のテトラヒドロクルクミン(THC)は寿命を伸ばすことに関連しています。

生後13ヶ月の雄マウスにTHCを投与した場合には、投与しなかった一群と比較して寿命が平均で84日伸びました。

テトラヒドロクルクミンはまた、寿命を延ばすと共に雄とメスのミバエの酸化ストレスを軽減することが示されました。

しかし、現在まだ長寿命の原因はクルクミンが酸化ストレスを減少することに起因するとは断定できていません。

長い間のターメリックのスパイスや薬草としての歴史を考えると、予防及び治療成分としてのクルクミンの可能性は実証されています。

ウコンの生物活性抽出物であるクルクミンは安全な成分であり、人間の加齢に伴う疾病を防ぐ可能性は将来大いにあると思われます。


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