コエンザイムQ10を用いた研究によると数年間にわたり継続的に使用しても適切な量であれば重大な悪影響は見つかっていません。
ベストな使用方法は、一度に大量に摂取するのではなく数回にわけることが最適かもしれません。
適切な量であれば成人にとってCoQ10は、一般的に安全です。
心筋症の人が、数年(一部は6年も)に渡りCoQ10を一日3回、合計で毎日100ミリグラム摂取した100人以上の研究結果があります。
その結果コエンザイムQ10が安全であると結論付けられました。(Langsjoen, Am J Cardiol, 1990)
また毎日1200ミリグラムの高容量を1日に4回、(食事と一緒に3回、寝る前に1回)に分けて1回当たり300mg摂取した研究もあります。
その結果安全であり、耐用性があることが確認されました。(Shults, Arch Neurol 2002)
しかし、コエンザイムQ10の安全性は、妊娠中や授乳中の女性では評価されていません。
子供にとっては、医師の指導のもとで体重1kg当たり、10mgまでで9ヶ月の連続使用が安全とされています。
還元型コエンザイムQ10 |
糖尿病や血液の抗凝結の方は潜在的な薬物相互作用を防ぐため事前に医師に相談することをお勧めします。
コエンザイムQ10は、血圧を下げる可能性があります。
降圧剤と共に使用した場合は、血圧低下を過度に加速させる可能性があります。
また、血圧コントロールを妨げる可能性があるため手術前に少なくとも2週間は中止すべきです。
いくつかのコレステロールを低下させる薬、β遮断薬、抗うつ薬、および抗精神病薬などの特定の薬は体内での、コエンザイムQ10の自然な生産を減少させることがあります。
したがって、これらの薬剤のいずれかを服用している人はコエンザイムQ10の投与量は、一般的に推奨値よりも高くなければなりません。
コエンザイムQ10は、ワルファリンの抗凝血作用を妨害する可能性があります。(Spigset, Lancet 1994)
興味深いことに、コエンザイムQ10は、ワルファリンの効果を減少させることができるビタミンK2と化学的に類似しています。
一方集団ベースの研究では、逆にワルファリンの効果には影響を与えないとの結果も出ています。(Shalansky, Pharmacother 2007)
また他の研究では、安定したINRを持つ人にとってはなんらの影響も与えないとの結果も出ています。(Engelsen, Ugeskr Laeger 2003)
いずれにせよ、ワルファリンとコエンザイムQ10を一緒に使用したい場合は医師に相談することが賢明と思われます。
夜にコエンザイムQ10の100 mg以上飲んだ場合は人により軽度の不眠症を引き起こす可能性があります。(Pepping, Coenyzme Q10. AJHP 1999)
あるいは、昼間でも300mg飲んだ場合は、個人差はありますが夜に眠りにくくなるとの研究もあります。 (Golomb, Neural Computation 2014y)
マウスでの研究では、コエンザイムQ10は、癌放射線療法の有効性を低下させる可能性を示唆しています。 (Lund, Folia Microbio, 1998)
放射線は癌細胞を死滅させるに役立つフリーラジカルの産生をもたらします。
コエンザイムQ10等の抗酸化剤はフリーラジカルがガン細胞攻撃する際の作用を低減させる可能性があるからだとされています。
コエンザイムQ10の一部の製品は、コエンザイムQ10やユビキノールの可溶化を助けるためにポリソルベート80を含んでいます。
FDAはポリソルベート80は、一般的に安全であると考えていますが、一部の人々はそれに敏感です。
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