ガンマオリザノールは、主に米ぬか油から抽出されます。
ガンマオリザノールには、フェルラ酸および他の化合物が濃縮されて含まれており、一般的に食品や飲料に添加されます。
アメリカでは、サプリメントとして利用できますが、ガンマオリザノールの健康効果に関する研究の大部分は、日本で行われています。
ガンマオリザノールは、フィトステロールと言われるコレステロールに良く似た植物ステロールの一種です。
■ガンマオリザノールの健康効果
★おそらく、脳の消化コントロール部位や直接胃に作用して、ガンマオリザノールは、胸焼けや他の消化器系の不快感を緩和するのを助けることができます。
★2008年に行われた動物実験では、ガンマオリザノールは、大腸炎の炎症を低減しました。
ヒトにおいても同様の効果を有することができる可能性があり、今後の研究が必要です。
★ガンマオリザノールは、更年期の症状を緩和するために使用されてきましたが、人における研究では、その有効性は明らかになっていません。
動物にガンマオリザノールの注射を用いた研究によると、排卵を刺激するホルモンである黄体形成ホルモン(LH)を、抑制することが示されています。
ガンマオリザノールのサプリメント |
★ガンマオリザノールは、さらにコレステロールを下げるのに役立つ可能性があります。
2005年に行われた男性の軽度高コレステロール血症(高い血中コレステロール濃度)の研究では、様々な濃度のガンマオリザノールを含む米ぬか油で調査しましたが、リポタンパク質レベルの改善に役立ちました。
さらにオメガ3脂肪酸、ビタミンE、ナイアシンとガンマオリザノールを一緒に摂取すると、脂質異常症の患者における脂質プロフィールと、炎症を改善することができました。
★また、ガンマオリザノールは、フリーラジカルから心臓血管を保護することができる抗酸化特性を有しています。
★ボディビルダーは、パフォーマンスをアップするために、ガンマオリザノールのサプリメントを試してみましたが、臨床試験では、残念ながら明確なメリットは現れませんでした。
1997年に行われた研究では、ガンマオリザノールのサプリメントを摂取した男性(500 mgを毎日9週間に渡って摂取)はプラセボの服用者と比較して良いパフォーマンスは得る事ができませんでした。
男性ホルモンであるエンドルフィンやテストステロンレベルは影響を受けませんでした。
★甲状腺機能低下症を有する患者の研究においては、γ-オリザノールは、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の血清レベルを減少させることが示されました。
しかし、この研究では、TSHが低下した場合でも、アクティブ甲状腺ホルモンのレベルは、変化しませんでした。
★ガンマオリザノールは、動物試験において抗腫瘍活性の有望性を示しています。
2003年の研究では、ヒト前立腺癌組織を移植したマウスに他のハーブサプリメントと組み合わせて、ガンマ - オリザノールを与えたところ、腫瘍の増殖は阻害されました。
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